石田卓也×池松壮亮インタビュー 20歳年上の女性への恋心「男として分かります」
(Photo:cinemacafe.net)
昭和の炭坑町を舞台に、その時代を知らない若い層にも「懐かしさ」と「郷愁」を感じさせる物語を紡ぎ出す映画『信さん・炭坑町のセレナーデ』。今年の春、物語の舞台となった福岡での先行上映で大盛況を記録した本作がいよいよ全国公開を迎える。当然のことながら、多くのキャスト陣も昭和30年代の終わりから綴られるこの時代を肌で知っているわけではないのだが、“昭和の匂い”をしっかりと感じさせてくれる。タイトルロールの“信さん”を石田卓也が、そしてその信さんを兄のように慕う守を池松壮亮が演じている。映画の公開を前に、2人がこの作品にこめた思いを聞いてみた。
昭和38年、炭鉱業を主産業とする福岡のある島。ここに東京から、小雪さん演じる美智代がひとり息子の守を連れて帰ってくるところから物語は始まる。撮影も現地で行われたが、福岡は池松さんにとって18年間暮らした故郷。
池松さん曰く、守という少年は福岡の男そのものだという。
池松:一筋縄じゃいかない役なんですが、でもあれは完全に福岡の男なんですよ。頑固で後先考えずに物を言うところとか。自分の出演シーンの前に(子役の)少年時代のパートがあり、そこから数年の空白の期間があるので、その間に完全に福岡に染まったことにして、典型的な“福岡人”をやってやろう、と。