『エマニュエル』『山逢いのホテルで』ほか、この冬堪能したい女性の目覚めを描いた映画3選
女性の主体性や自立を応援する映画が数多く発表されている昨今、現代に生まれ変わった『エマニュエル』をはじめ、この冬は女性の欲望の解放を鮮やかに描いた作品が順次日本公開を迎える。
女性の欲望に焦点をあて、新たな視点や考えを与えてくれる作品として、体裁と欲望の間で揺れ動きつつも様々な人と交流をきっかけに自身を解放させていく女性主人公たちが背中を押してくれるような、“女性の目覚め”を描く3本を紹介する。
『山逢いのホテルで』公開中
成熟と可憐さの狭間で揺れ動く、しなやかで鮮やかな女性讃歌
舞台はスイスの壮麗な山々と湖畔に囲まれた優雅な景色の中にたたずむ実在のホテル。息子への献身的な愛と現実逃避の夢の間で揺れ動く大人のラブストーリー。
主演を務めるのは『ボレロ 永遠の旋律』『バルバラ セーヌの黒いバラ』などで知られるフランスの俳優ジャンヌ・バリバール。ファッションデザイナーとして活躍してきたスイス出身のマキシム・ラッパズの初の長編デビュー作で、カンヌ国際映画祭AICD部門オープニング作品に選ばれた。
酸いも甘いも嚙み分けてきた大人でも、新しく巡ってきた解放のチャンスの前では戸惑ってしまう。