くらし情報『「利上げ」について押さえておきたいポイント』

2014年10月1日 16:53

「利上げ」について押さえておきたいポイント

そのため、政策金利の変更は金融政策のなかでも重要な位置を占めていると言えます。

ステップアップ
中央銀行による資金の供給や吸収は「公開市場操作」(オペレーション)と呼ばれ、国債などを民間の銀行から買い取ったり売却することで行なわれています。この買い取りは通称「買いオペ」、売却は「売りオペ」と呼ばれています。

○利上げ

中央銀行が政策金利を引き上げることを「利上げ」といいます。一般には、景気の回復局面や物価が上昇傾向にある時に、景気の過熱やインフレを防ぐ為に、社会に流通するお金の量を減らす「金融引締政策」として行なわれます。

利上げが行なわれると、金融機関が短期金融市場で資金を調達するために支払う金利が高くなります。金融機関は利ざや(貸し借りでの金利に差を付けることで得る収入)を確保するために、貸出金利を高くすることから、企業は借入をしづらくなります。こうして、企業による必要以上の資金調達や過度な設備投資などが抑えられ、景気の過熱を防ぐことにつながります。
同様に、住宅ローン金利なども高くなるため、個人による住宅購入なども抑制され、住宅価格の過熱を防ぐことも期待できます。

このように、景気や物価の上昇局面で、中央銀行は利上げを行ない、企業や個人による資金の借り入れを抑制することで、景気や物価の安定を目指しています。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.