くらし情報『ロシアン・ルーレットと化したソユーズ宇宙船―相次ぐ問題、失われゆく信頼』

2014年10月3日 18:16

ロシアン・ルーレットと化したソユーズ宇宙船―相次ぐ問題、失われゆく信頼

ソユーズはこの半世紀で123回のミッションを行い、300人を超える数の宇宙飛行士を宇宙へ送り込んだ。しかしその中で2回の事故を起こしている。

1回目は1967年のソユーズ1、つまりソユーズの最初のミッションのときで、打ち上げは成功したものの軌道上で問題が続出し、なんとか地球への帰還を試みるも、最終的にはパラシュートが開かず墜落し、搭乗していた宇宙飛行士が死亡している。

2回目は1971年のソユーズ11で、このときは帰還時に、帰還カプセル内の通気弁が何らかの理由で開いてしまい、中の空気が抜け、搭乗していた3人の宇宙飛行士が死亡した。

この2回以外は、宇宙飛行士が死亡するような事故は起きていない。しかし、その一歩手前だったことはいくつもある。

2003年5月、ソユーズTMAの1号機であるソユーズTMA-1が、ISSからの帰還時に技術的な問題が発生し、「弾道再突入モード」と呼ばれる、緊急時の際に使われる帰還方法で大気圏に再突入する羽目となった。ソユーズは通常、揚力突入といって、機体の姿勢を制御することで揚力を発生させつつ大気圏に再突入する。
これにより宇宙飛行士が受ける加速度(G)を小さくすることができる。

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