くらし情報『"最強"湘南ベルマーレを誕生させた男2人の四半世紀前のロマン - J1昇格秘話』

2014年10月4日 08:00

"最強"湘南ベルマーレを誕生させた男2人の四半世紀前のロマン - J1昇格秘話

翌年からは育成組織全体を統括する立場となった。

いま現在のチームの中心を担う菊池大介、古林将太、U-21日本代表の遠藤航らが曺の指導で頭角を現す一方で、Jリーグの創成期に大倉が思い描いた光景が意外な形で実現する。

2011年11月。突如辞意を表明した反町康治監督(現松本山雅監督)の後任として、ヘッド格のコーチを務めていた曺の監督就任が決まった。

クラブは当初、曺を育成組織のトップに戻す計画を描いていた。しかし、緊急事態を受けて眞壁と大倉の考えは「後任は曺しかいない」で一致。初めてトップチームを率いた曺は、豊富な走力と運動量をベースにするスタイルを掲げて2012年のJ2で2位に入り、J1昇格を果たした。
○26年前から真っすぐに伸びるベクトル

予想以上に強烈なJ1の洗礼を浴びた昨年の序盤戦。
埼玉スタジアムでレッズに完敗を喫した直後のミーティングで、曺は選手たちに魂を訴えた。

「『オレは絶対に引かねえぞ』と叫ぶ曺の背中を見たら、支えてあげなきゃと思ってね」。

眞壁の思いはGMへ肩書を変えていた大倉のそれと再び一致する。眞壁もまた、曺の指導に「人をその気にさせる人間性がある」と教師の面影を見ていた。

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