日本は世界で25番目にマルウェアの検知が多い国 - カスペルスキーが新製品
こうして改ざんされたWebサイトを閲覧したユーザーがFTPパスワードを盗むマルウェアに感染し、そこからWeb改ざんが行われ、また別の攻撃サイトとして使われる、といった「負の連鎖」も起きていると、同社は警告する。
また、昨今日本でも問題になっているランサムウェア(身代金型マルウェア)とオンラインバンキングを狙ったマルウェアに関しても解説。今年4月1日から10月1日にまで、同社製品の検知数を見ると、オンラインバンキングを狙った攻撃は48,273件で、5月に一度ピークを迎えて、現在は若干低下傾向だという。
ランサムウェアは、総数自体は25,884件となっているが、7~8月にかけて急増し、増加傾向にあるそうだ。
ランサムウェアは、PC自体をロックして使えなくしたり、ファイルを暗号化して利用できないようにして金銭を要求するマルウェア。米国の調査では、感染したユーザーの約40%が実際に金銭を支払っていたという。ただ、支払っても実際に解除されるとは限らず、解除コードに偽って新たなマルウェアを送りつけるという攻撃もあるとしている。このランサムウェアは、国内でも日本語化されたものが今年になって出回り始めているそうだ。