2014年10月15日 07:00
東京都・池袋に香港が!「香港ミニチュア展」のリアルさに息を呑む--写真32枚
あの時代の空気までも詰め込んだ、香港を回憶する緻密でリアルすぎる「香港ミニチュア展」が、10月23日まで池袋サンシャインシティ(東京都豊島区)で開催されている。香港で活躍するミニチュア作家14人の計39点の中には、この展示のために作られたものもあるとか。その見どころを作家たちに聞いてみることにした。
○1960~70年代の香港が蘇る
今年の3月には、東京に先駆けて大阪で日本初の「香港ミニチュア展」が開催され、3万人以上の来場を記録。今回の東京展示では、1/12サイズ~1/76サイズというスケールのミニチュアがそろえられている。テーマは祭りから田舎の台所、映画の舞台、住宅街、市場など、さまざまな香港の姿をミニチュアから垣間見ることができるのだが、ここで初めて香港に触れる人でもきっと"懐かしさ"を見いだすことになるだろう。
それもそのはず。作品の多くは1960~70年代の香港の日常を描いており、今ではその姿を見ることができないものも多い。
例えば「郷郊路上(田舎の風景)」では、今の香港にはないディーゼル車が走り、伝統的な服装をした村の娘に畑を耕し鴨の世話をする農民の姿など、1960年代の香港新界の村人たちの様子が生き生きと表現されている。