くらし情報『突然の胃痛や胸やけ、食べすぎ以外に原因あり? - ストレスが胃に及ぼす影響』

2014年10月15日 09:00

突然の胃痛や胸やけ、食べすぎ以外に原因あり? - ストレスが胃に及ぼす影響

の不調や胃の粘膜を守る「防御因子」の低下などが原因であるという。

強いストレスや緊張によって、交感神経が副交感神経よりも優位になると、心臓や骨格筋が強く働く一方で消化器は動きが悪くなり、流れる血液の量も減る。胃が内容物を消化し、十二指腸へと送り出す「ぜん動運動」が低下し、胃がもたれたりおなかに空気がたまって張る感じがしたりする。胃の粘膜に血液がいきわたらないため、胃の粘膜を保護する機能も低下して胃が痛くなる。

また副交感神経が強く働きすぎる場合は、胃酸が多く出て胸やけがしたり、胃が動きすぎて痛くなったりすることがある。

ストレスが胃の不調の原因だった場合、胃酸を抑える薬や胃の粘膜を保護する薬を飲むだけではなかなか治らない。すぐに環境を変えるのは難しくても、スポーツや趣味など自分なりのストレス発散法を持つだけで、気分も違ってくるはず。日ごろストレスをためている人ほど、自分の時間を大切にして自律神経のバランスをとることを心がけてほしい。


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○記事監修: 波多野良二(はたの りょうじ)

1965年、京都市生まれ。千葉大学医学部・同大学院卒業、医学博士。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医、日本消化器病学会専門医、日本内科学会総合内科専門医。東京の城東地区に基盤を置く桐和会グループで、日夜多くの患者さんの診療にあたっている。

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