2014年10月16日 12:02
長崎県・対馬のみに生息するツシマヤマネコって、どんなネコ?
さらに、イノシシによる被害といった課題にも直面しているという。「対馬にも昔いたイノシシが約350年前に絶滅させられていましたが、何者かがまた島内に持ち込み、放したり逃がしたりしたことでイノシカの被害が多くなり、皆さんもやる気を無くしています。エサの面でも鹿と競合し、下層植物から昆虫まで多大な被害が出て対馬の生態系は大きく荒廃しています。エサの問題など、これらを総合的に考えると保護が厳しいのが実情です」
近年ではヤマネコの交通事故被害などがニュースで取り上げられたりもしているが、それもエサが減っていて行動範囲を広げなければならないことと無関係ではないのかもしれない。
山村会長は「ツシマヤマネコの生息できる環境を作るには耕地面積をもっと増やし、これまで対馬に生息してなかったイノシシの駆除を役所などが真剣に考えない限り、保護はこれからも厳しい状況が続くと思います」と話す。保護活動には引き続き長く地道に取り組んでいくほかないのだろうが、ヤマネコたちが安心して元気に暮らせる環境が取り戻され、維持されていくことを願うばかりだ。
※記事中の写真は全て「ツシマヤマネコを守る会」から提供されたものです。
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