くらし情報『長崎県・対馬のみに生息するツシマヤマネコって、どんなネコ?』

2014年10月16日 12:02

長崎県・対馬のみに生息するツシマヤマネコって、どんなネコ?

メスはおよそ1~2キロの範囲内で生活するという定住性の強さがある一方、オスは繁殖のためもあってか行動範囲が広く、冬などには7~8キロにも及ぶとされている。糞の調査からネズミ類や野鳥、昆虫などの動物を捕食していることが分かっているほか、イネ科の植物もよく食べており、これは胃腸のコントロールのためと考えられているそう。

○生息数は100頭ほど

対馬は耕地面積が少なかったこともあり、かつては山の中にも田畑が開墾され、穀物などが広く栽培されていた。そのためヤマネコのエサとなる小動物も多かったが、森林の伐採や開発が進むにつれて生息数が減少。交通事故による死傷や野良猫からのネコエイズの感染といった原因もあり、近年では絶滅が危惧されている。現在、対馬の南半分ではほとんど生息していない状況となってしまい、生息数は100頭くらいと言われている。

○国内希少野生動植物種に
1971年には国の天然記念物指定を受け、その後1994年には国内希少野生動植物種に。国や県、関連団体が協力しての生息調査や保護活動などが展開され、同時に全国の動物園などで飼育下での繁殖事業も行われているが、引き続き予断は許さない状況と言えるだろう。

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