転送ミドルウェア「HULFT」が6年ぶりにメジャーバージョンアップ
「HULFT7の場合、チューニングしてFTPより少し速い程度だった。チューニングなしで使っている場合FTPよりも遅いと感じていたはず。HULFT8での実験では5倍以上速くなった。環境によっては10倍以上になることもある」と小野氏は速度について語った。
さまざまな状況下でのテスト結果も披露され、その中では元々高速に接続されているLAN内環境では効果が薄いが、インターネットを介した接続になると高速化の恩恵が受けられることがわかった。最近増えているという、オンプレミス環境からクラウドへのアクセスなどで特に効果があるだろうと考えられる。
この速度は、データ圧縮のロジックを変更したことによる高圧縮と、オンメモリでの圧縮・解凍による即時性が生み出している。また、転送速度のチューニングが自動化されたことでチューニング作業が不要になった。
「多くのユーザーがチューニングなしで利用していたため、大きな速度向上が感じられるだろう。チューニングしていたユーザーの場合は、チューニングの手間がなくなるという効果がある」と小野氏。
さらに転送プロトコルについても「TCPはUDPと比べて遅いという人がいるが、実際に比べてみて欲しい。