転送ミドルウェア「HULFT」が6年ぶりにメジャーバージョンアップ
TCPが遅かったのは30年前のこと。多くの研究とバージョンアップによって高速化が実現されている」と言及した。
○自動化を楽に行う「HULFT Script」
ファイル転送に伴う処理の自動化も強化された。「従来はシェルスクリプトでバッチを書く必要があり、時間と開発費がかかっていた。これを手軽に素早く行えるようにしたものがHULFT Script」と小野氏が語るように、デモンストレーションではその場で簡単な処理のプログラムが作られていた。
処理ブロックを並べて矢印で繋ぐというイメージのグラフィカルな操作で行えるだけでなく、サンプルスクリプトを呼び出して一部変更するだけで自社にマッチした処理にすることもできるなど、徹底的な省力化がはかられている。また、変更すべき部分はスクリプト冒頭に「★」マークがつけられており、作成した処理はその場で実行テストも行える。作成中に単体テストまでが完了する仕組みだ。
「我々は長年のサポートの中で、現場でどのような処理が必要とされているのか知っている。多くのユーザーが必要としている機能をテンプレート化した」と小野氏。1テンプレートが1機能となっており、テンプレートは随時追加されるため、ファイル転送の運用ノウハウをテンプレートという形で共有できるのも大きな魅力となっている。