転送ミドルウェア「HULFT」が6年ぶりにメジャーバージョンアップ
○地味ながら要望を取り入れた各種新機能
「HULFT8」では根本的な部分から手を入れたため、これまで要望があることは認識していながらも取り組めなかったという細かな部分に対しても多くの改善が行われている。
たとえば、ファイルIDが従来は8バイトまでだったところが50バイトまでになった。命名規約を柔軟に設定できるようになったわけだ。また、メッセージ機能のサイズ200バイトまで拡張されたため、フルパスのファイル名がジョブ連携で利用できるようになった。非常に細かい部分ではあるが、毎日利用する現場においては大きな変化といえるだろう。
導入にあたってのハードルも低くなっている。従来は評価版と製品版とに連続性がなく、モジュールの入れ替えを行わなければならなかった。これがライセンスの変更のみでよくなり、本番環境構築後の再テストが不要になる。
またテストに関しては、テスト実行時に不要なジョブを起動しないことやログへの記載有無などを指定できるようにしたことで、より実施しやすくもなっている。
セキュリティについては、一般ユーザー権限で実行できるようになったことで、HULFTユーザー全てに管理者権限を付与する必要がなくなり、より安心かつ安全な利用が可能になった。