2014年11月16日 08:00
東海道新幹線開業50周年、昭和の時代を駆け抜けた車両0系など振り返る
というイメージが強く残っている人は多いのではないだろうか? ただし、その車両が広く「0系」と呼ばれるようになったのは、かなり後になってからの話だという。
0系が活躍した期間は長い。1964年から30回以上ものマイナーチェンジを行いつつ、1986年まで製造され、2008年まで営業運転が行われた。50年にわたる新幹線の歴史の大半は0系で語られる……、そう言っても過言ではない。そして今後も、これ以上の長期にわたって製造される新幹線車両は現われないだろうと思われる。
0系は製造時期によって0番台・1000番台・2000番台の3種類に大きく分けられる。0番台と1000番台の違いは、車体側面の窓の大きさと数。新幹線が博多駅まで開業した後、1976年頃から登場した1000番台は、客席の窓が小さくなっている。
1980年代になると、内装を変更した2000番台が登場した。
長距離を高速で走る新幹線車両の寿命は短く、製造から15~20年程度で廃車となってしまうことが多い。その上、国鉄時代はさまざまな事情から、「0系を0系で置き換える」という更新が長く続いていた。「ひかり」16両編成の中に大窓・小窓の車両が混在していた時期もまた、長期間にわたっている。