2014年12月1日 11:30
SC14 - Gordon Bell氏による半世紀におよぶスパコンの歴史の回想
Seymour Cray賞の受賞者は記念講演を行うのが恒例となっており、SC14においてBell氏の講演が行われた。
講演のタイトルは「半世紀のスーパーコンピューティングの歴史の個人的回想」というもので、「驚くべきレースのエンジニア、研究者、官僚、サポーター、投資家、批評家、そして、歴史家として」という注釈がついている。
スパコンの発展は、1965年から1995年に掛けてのCrayの単一メモリコンピュータの時代、1984年以降のマルチコンピュータ、別名、クラスタの時代があり、その中に1984年から1994年に掛けてのKiller Micro(マイクロプロセサ)への移行の時期があった。
理想的なスパコンの進化は、速度、メモリ量、並列性などが時間とともにスケールして行くべきであるが、初期には可能であったクロックの向上と単一メモリのマルチプロセサの大型化はできなくなり、現在では多数のコンピュータをつなぐスケールアウトだけになってしまった。
なお、これらの写真に写っているのは、IEEEの授賞委員会のSeymour Cray賞選考担当のローレンスバークレイ国立研究所副所長のHorst Simon氏と、招待講演セッション議長の議長のヒューストン大のBarbara Chapman教授である。