くらし情報『今さら聞けない「ロードバランサとSDNの切っても切れない関係」 (2) 「つながるだけのSDN」に残る課題』

2014年12月2日 10:36

今さら聞けない「ロードバランサとSDNの切っても切れない関係」 (2) 「つながるだけのSDN」に残る課題

このようにSDNは、それ単体で何かを実現するというよりは、アプリケーションが稼働するインフラ全体の中でネットワーク領域を担うという位置付けだ。

○L4-7の観点が抜け落ちていては成り立たないSDN

さて、ここまでアプリケーションのためのネットワークインフラという観点から、SDNとそれを構成する個々の要素技術の位置付けを簡単に説明してきた。しかし実のところ、現時点ではSDNの本来の目的である「アプリケーション視点でのネットワーク」は、残念ながら、まだ実現にはほど遠い状態にある。というのは、現在、製品化や試験的な検証やサービスが進められているSDNコントローラやOpenFlow、VXLANといった技術は、すべてネットワークの接続性を提供する主にL2-3に属する技術だからだ。

L2-3は、いわゆる「データリンク/ネットワーク層」と言われるレイヤのプロトコルで、データフレームやパケットを宛先に届ける役割を果たす。簡単に言えば「ネットワークをつなぐ」ための技術である。一方、ユーザーに安全かつ安定し、快適にアプリケーションが使える環境を提供するためには、単につながっただけのネットワーク機能では不十分である。

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