くらし情報『シリコンバレー101 (594) Appleがライバルストアで購入した音楽をがiPodから消したって本当?』

2014年12月15日 10:08

シリコンバレー101 (594) Appleがライバルストアで購入した音楽をがiPodから消したって本当?

そうだとしたら、ライバルを排除するように削除したと書いているDigitsの記事には納得しかねる。

00年代の前半Real Networksはメディアプレーヤー市場で大きな勢力だったが、iPodの大ヒットの影響で伸び悩み、そこで2004年にHarmony技術を投入した。AppleのDRM「FairPlay」をライセンスするのではなく、リバースエンジニアリングしてRealから購入したデジタル音楽をiPodでも再生できるようにした。明らかなハッキング行為である。

Realは同時に「Freedom of choice(選択の自由)」というキャンペーンを展開し、消費者の選ぶ権利を主張することで自らの違法性をかわそうとした。実際、当時の消費者はDRMによってPCのメディアプレーヤーと転送できるポータブル音楽プレーヤーが制限されていたので、Realの主張には一理あり、DRMに対する非難を呼び込むことに一定の成功を収めた。Appleはというと、Realを攻撃者の1つと見なし、iTunesのアップデートのたびに淡々とHarmonyファイルを無効化し続けた。その延長がDigitsの記事にあるファイル削除になる。

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