2014年12月15日 15:35
動画で見るソフトバンクの災害対策「気球基地局」 - LTE対応や海上運用も可能に
8月にコミックマーケット86で気球型Wi-Fiスポットを打ち上げたソフトバンク。元々は災害対策用に開発された気球無線中継システムを改良したものだが、今回は災害対策用の気球をこれまでの3G(W-CDMA)から、最新の通信規格である4GのLTEに対応させた。11月に宮城県の本吉郡南三陸町で行われた実証実験の様子をお伝えしたい。
○災害時に携帯が利用できるように
携帯キャリア各社は東日本大震災を契機として、災害時でも電波が途切れない環境作りを強化している。
例えば、各キャリアがそれぞれ自衛隊方面隊と防災協定を締結(KDDIの防災協定レポート)。大規模災害時に通信機材の貸出を自衛隊に行うほか、携帯キャリアも通信手段の確保のために基地局が深刻な被害を受けた際に、人命に影響しない形での修理援助や可搬型基地局の運搬協力が行われる。
また、NTTドコモやKDDIは太陽光発電システムを組み合わせた"グリーン基地局""トライブリッド基地局"などの電源が途絶えない基地局化も進めている。
事業者がそれぞれ独自に動いている災害対策もあれば、互いに協力し合う災害対策もある。
それが「災害用統一SSIDの運用」