2014年12月17日 08:30
残業の7割は無駄という実態が明らかに!仕事の生産性を高める工夫とは
それとともに、残業がまったくない会社員と日々かなりの残業をこなしている会社員という、両極の人々もそれなりの割合で存在していることもわかった。
そして興味深いのが、残業が発生する主な理由についての回答である。最も多かったのはやはり「業務量が多い」で64.3%に達している。しかしそれ以降は、「自身の能力不足」19.7%、「会社の風土」15.7%、「管理職のマネジメント不足」10.3%、「業務フローの未整備」10%、「従業員の能力不足」7.3%、「業務システムの未整備」6.7%と続いているのだ。つまり、あまり必然性のない──もっとはっきりと言えば「無駄な残業」の割合が、すべての残業のうち7割も占めているようなのだ。
これまでにも、欧米諸国と比べた際の日本のホワイトカラーの生産性の低さはかなり問題視されてきたが、決定的な改善策は未だ見いだせていない。どうやら日本企業の生産性を高めるためには、蔓延する残業にメスを入れる必要がありそうだ。
○「ノー残業デー」の人気が意外と低いのはなぜ?
社員の生産性と生活の質、双方の向上を目指す取り組みとして、既に様々な企業で実施されているのが「ノー残業デー」