くらし情報『シリコンバレー101 (595) Facebookが利用者を「ユーザー」と呼ばなくなった理由』

2014年12月22日 09:34

シリコンバレー101 (595) Facebookが利用者を「ユーザー」と呼ばなくなった理由

そのため、曖昧な表現としてユーザーという言葉で呼ぶようになったのかもしれない。ほかにも、タイムシェアリングシステムの名残で、テクノロジー産業では利用者がユーザーと呼ばれ続けているという説もある。

ユーザーという呼び方はWeb/IT産業ではすっかり浸透しているし、そこに顧客をあざけるような意図はない。でも、ハッカーの世界には「luser」という俗語がある。User(利用者)とLoser(負け組)をかけて、テクニカルではない人やコンピュータを使えない人、ただ使うだけで何も生み出せない人などを呼ぶ言葉だ。こういうスラングも使われているのだから、Web/IT産業にも顧客をユーザーと呼ぶのがふさわしくないという感覚が確かにあるのだ。だから、Facebookはあしき慣習から脱却するために、利用者をユーザーではなく、ピープルと呼ぶようになったのだろう。

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