『ベイマックス』の舞台サンフランソウキョウは"別府"をイメージしたもの!? - アニー賞を獲得したクリエイター上杉忠弘が明かす舞台裏
あるいは、箱根や熱海などの温泉地に、東京の近代的な雰囲気が合わさった感じですかね。
――今回のコンセプトアートを制作するにあたり、一番気を付けた部分というのはなんだったのでしょうか?
日本人が見たときに面白がってもらえる、引かれないというところが大事だと思っていましたね。
――今回の映画のお話は『ビッグ・ヒーロー6』が元になっているそうですが、オリジナルの作品感というのは意識されましたか?
それは最初にあまり気にしなくていいと言われていました。キャラクターも全部変えてしまう、全部違うものになってくると思うという説明でした。ロボットのデザインも私が仕事をした段階では決まってませんでした。なのでそこに関してはあんまり考えることはありませんでした。
――今回、一番辛かったと思われることは?
私の場合、ひとりで仕事をしているので描いているものが正しいのか正しくないかの判断がつかないときがあるんです。例えば内部で何人かの人が描いたものをディスカッションしていくとか、あるいは他の人が描いたものを見ながらディベートというかたちがあると思うんですけど、ひとりで仕事をしていると孤独な作業で。
正しいかどうかがわからないというのがいつも辛いところではありますね。