『ベイマックス』の舞台サンフランソウキョウは"別府"をイメージしたもの!? - アニー賞を獲得したクリエイター上杉忠弘が明かす舞台裏
それに今回に関しては、善し悪しの返答があまりなかったんです。「アメイジング!」とか誉めてはくれるんですけど、それのどこがアメイジングなのかは明言してくれないので、それをそのまま続けていっていいのかっていうのを自分で判断するしかないんです。自由すぎるのが逆に辛いっていうのがありました。
――グローバルに活躍されていらっしゃる日本人クリエイターのひとりとして、それを目指す人々に対してアドバイスはありますか?
“空気を読むな”ってことですかね。仕事に関していうと、現状がこうだからそれに合わせるっていうことばかりをしていると、結局その範囲の中でしかできなくなってしまいますよね。私の場合も「仕事がなければ勝手に描きたいものを描けばいいじゃん」ってところがあったので。描いて発表すれば、誰かが見ているかもしれない。インターネットというツールを使えば、日本人は無反応でも海外の人がすごく反応するっていうパターンがあるんだなっていう証明だと思いますね。
――最後に、この作品の上杉さんならではのPRをお願いします。
先ほど述べたとおり、私が関わったのは本当に初期段階なのですが、完成したものを拝見すると、様々なイメージが混在していたものがうまく整理されて、非常にいい着地点に落ち着いているのではないかと思います。