くらし情報『『ベイマックス』の舞台サンフランソウキョウは"別府"をイメージしたもの!? - アニー賞を獲得したクリエイター上杉忠弘が明かす舞台裏』

『ベイマックス』の舞台サンフランソウキョウは"別府"をイメージしたもの!? - アニー賞を獲得したクリエイター上杉忠弘が明かす舞台裏

修正するほうに動くか、それをおもしろがるのか。最初のほうは混乱しながらやっていたというのが本音でした。

――最初のものは折衷案というか、ある程度向こうからの意向も汲んだものを?

自分がおもしろいと思うものを描きました。映画『007』シリーズなどに出てくる"やや勘違いした日本"のモダンなイメージって日本人からすると逆におもしろい感じがしますよね。そういうものをブラッシュアップしていくと、何かおもしろいものがあるかもしれないなと思いながら描いていたところがありますね。

――上杉さんがイメージしたサンフランソウキョウを教えて下さい。

もともと最初の設定は、1906年にサンフランシスコで大地震があって、それを立て直しに日本からたくさん移民してきたというものだったんです。そのため日本の文化が流入してきて、建築も日本の建物がたくさんあるというイメージで。
特に私がイメージしたのは別府だったんですよ。別府は、戦争で空襲を受けておらず、戦前の建物がいっぱい残っているんです。内装は新しくしてるんですけど建物自体は戦前のものが多くて。それに基本的に坂道なんですよね。そのイメージとサンフランシスコの今の感じが合体した雰囲気。

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