『ベイマックス』の舞台サンフランソウキョウは"別府"をイメージしたもの!? - アニー賞を獲得したクリエイター上杉忠弘が明かす舞台裏
「遊びに来ませんか?」と言われてスタジオへ行くと、コンセプトアートがたくさん貼ってある部屋に通されて「これ、やる気ある?」ってなるとか。そこから急に仕事が始まるんです。
――オファーを受けてから最初のネタ出しまでの期間はどの程度で。
オファーがあって三週間くらいあとからスタートしたと思います。基本的にはお題を出されて、1週間後に仕上げて提出するというパターンですね。何点かテーマに沿ったものを作り、また次のお題にとりかかるという繰り返しです。そのうち、"出された課題を全部やろうと思ったらだめだ"ということに気づきました。向こうは描いてほしいものをどんどん言いますので、それを正直に全部やろうと思うと、分量的な帳尻を合わせるだけになりかねないので、私自身が面白いと思うイメージ、より創造的なイメージになりそうなものを優先してやることを学んでいきました。
――資料としてはどんなものが出されていたのですか?
最初の資料でディズニーのクリエイターが書かれたサンフランソウキョウのイメージをたくさん見せてくれました。でも、日本人から見ると割と"勘違い日本"的なところが多くて。私としてはそれをどう取るかですよね。