くらし情報『あの日あの時あのコンピュータ (10) 世界最軽量のPC/AT互換機はウルトラマン - 日本IBM「Palm Top PC 110」』

2014年12月25日 21:26

あの日あの時あのコンピュータ (10) 世界最軽量のPC/AT互換機はウルトラマン - 日本IBM「Palm Top PC 110」

など、多彩なインタフェースを備えます。本体サイズはW158×D113×H33mm。ちょうど、VHSビデオカセットのサイズ(W188×D104×H25mm)とほぼ同等のコンパクトなボディに、デスクトップパソコン顔負けの性能を詰め込みました。

PT110は3モデル用意され、いずれも価格はオープン。直販のIBMダイレクトでは最小構成のモデル(2431-YD0)が16万9,000円からで、プリインストールOSは「DOS J7.0/V」でした。特に、最上位モデル(2431-YDW)には、ポートリプリケーターとフロッピーディスクドライブに加えて、Windows 3.1が導入されたPCカードの260MB HDDが標準添付され、これをPC カードスロットに挿入するだけでWindows環境が実現できました。また、正式サポートはされていませんが、メモリを8MB以上にすることでWindows 95に対応し、自分でカスタマイズするユーザーも多かったと記憶しています。話が少しそれますが、PT110の生い立ちを振り返ってみましょう。
1993年5月の「ビジネスショウ’93 TOKYO」にて、PT110の先駆けであるIBMのコンセプトモデル「モノリス」

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