日本アカデミー賞協会会長、北野武の批判に対して説明「誤解されている」

日本アカデミー賞協会が14日、東京・港区のグランドプリンスホテル新高輪で、『第38回日本アカデミー賞』の優秀賞発表記者会見を行った。
会見冒頭、岡田裕介会長は、昨年10月に開催された第27回東京国際映画祭のトークイベント内で、映画監督の北野武が同賞を批判したことに言及。北野が「最優秀賞もたいてい松竹、東宝、東映、たまに日活。大手3社か4社以外の作品がとったことはほとんどないから、全部持ち回り」と指摘していたことを受け、「誤解されている。厳正な投票で行っており、映画人が選んだ賞です」と説明。北野の所属事務所にもその理解は得ていると言い、「今後も映画を作っていく仲間」と和解をアピールした。
また、俳優の阿部寛とアイドルグループ・V6の岡田准一は、優秀主演男優賞および優秀助演男優賞の2冠を達成。岡田が所属するジャニーズ事務所では、第30回でSMAPの木村拓哉が優秀主演男優賞を辞退するなど、長らく賞レースに参加していなかったが、同事務所は、「岡田は、弊社の中でも最多の20本の映画に出演させて頂いた。
映画に育ててもらった俳優だと言っても過言ではない。優秀賞を授与したいとの話を頂き、授賞式のスケジュールも調整できたため受賞した」