それに対して女性脳は、同時にいろいろできるマルチタスクだとされています。
なぜ男性脳と女性脳で、シングルタスクやマルチタスクに別れるかについては、明確にはわかっていません。ですが、これを進化の視点で考えていくと、少しわかるようになります。
男性の主な仕事が猟に出かけることだった頃。男性が狩りに成功するためには、一つの獲物に集中しなければなりせんよね。あちらこちらに注意がそれては、獲物に逃げられてしまいます。また、女性の場合は育児をしながら、掃除や洗濯などの家事をしなければなりません。同時にしなければならない仕事が、女性たちにはたくさんあったわけです。
男性脳と女性脳というのは、そんな大昔の生活のあり方が、進化の中で脳や行動の仕方に影響を与えたのかもしれませんね。
ちなみに、1つのことしか集中できないということは、男性は女性とケンカをしても、仕事をしている間はそのことをすっかり忘れているということ。家に帰るまで、ケンカのことは頭をよぎりません。これはケンカに限らず、好きな恋人のこともそう。仕事中に甘いメールを送ってくることはないのです。なので、「なんでゴメンっていってこないの? 」とか「もっと日に何度もメールしたいのに。