2015年1月22日 11:00
キャリアななめ斬り! (42) 領収書とサラリーマン
今からずいぶん前の話になる。私がサラリーマンとして働いていたころの話だ。よく私のことを夕食に誘ってくれる年の離れた先輩社員がいた。仕事が終わった帰りのことが多かった。仕事の話題が多かったが、私にとっては先輩と1対1で色々な話ができる貴重な機会でもあった。
○領収書の謎
とはいえ、私には1つ気になることがあった。
先輩は私とちょっとした食事をした際にも、いつも店から領収書をもらうのだ。
業務に関する話ばかりだったので、あくまで「勤務の延長上」だということに違和感がなかったが、ラーメン店で定食屋さんで2人分の金額でアルコールもほぼなし。
1,500円か2,000円程度である。私よりもずいぶん年上の先輩だったことを考えると、そんなにいつもいつも領収書を切らなくてもいいのになと、当時の私は正直なところ思っていた。
それからしばらくしての話だ。これからお付き合いしていくことになるかもしれない企業の幹部の方々との重要な会食があった。その先輩と私と相手も合わせると6名だった。最初先方が用意した店におじゃましたが、もう1軒行きましょうということになった。2軒めは我々が"ホスト"となった。店を変えて程よく2時間ほど経ちお開きになった。