2015年2月1日 10:00
フィギュア製造の現状と課題、そして国内工場新設の理由 - 安藝社長に聞くグッドスマイルカンパニーの視点【前編】
今後はこうした地元の名産品などを取り入れて、フィギュアを名産品にしていく流れも考えているのでしょうか。
実はこのお団子、偶然なんですよ(笑)。もともと桜ミクの企画の中にお団子を持ったものがあって、倉吉市に行ってみたら打吹公園だんごが名物だと。何かとご縁があるんですね。今後は名産品とコラボしたりする展開も面白いかも。
――『ねんどろいど 桜ミク Bloomed in Japan』と『figma 馬(茶)/(白)』は、ふるさと納税の対象になっています。ユニークなアイデアですが、どこから生まれたアイデアなのでしょうか。
一言でいえば苦し紛れなんですよ(笑)。
というのも、日本ってやっぱり生産コストが高い。正確な数字はまだ出ていませんが、最初からいつも通りの価格で売るのは難しい。そこは耐えながらやっていくしかないかなと思っていたのですが、そこで知ったのがふるさと納税制度でした。『桜ミク』はいわば鳥取産であり倉吉産なわけですから、この方法で販売できるのではないかと思ったのです。県側としては税収が増えますし、僕らとしては比較的高く県に買っていただけますし、お客様はフィギュアが安く手に入る。誰も損をせず、みんなハッピーになれるのではないかと考えました。