2015年2月5日 08:00
2015年の花粉症対策に役立つ予防法などを目の専門家が解説
治療に関しても解説してくれた。眼科では季節性アレルギー性結膜炎(花粉症)の治療には、肥満細胞安定薬と抗ヒスタミン薬を用いるのが通例。それでもどうしてもかゆみが治まらない場合は、ステロイドを使用することもある。
肥満細胞安定薬は効果が出るまでに時間がかかるため、「花粉が飛び始めたら点眼するのが良い」と話した。一方の抗ヒスタミン薬は、かゆみへの即効性に優れるのが特徴だ。最近はこの2つの要素を備えたものも多いので、点眼薬選びの参考にするのもいいだろう。
○過度の洗眼・点眼がさらなる危険を招く恐れも
最後に、高橋教授は季節性アレルギー性結膜炎(花粉症)に悩む人に知っておいてほしいことについても言及した。
ドライアイは花粉症を悪化させる
アレルギー性結膜炎に負けないくらい患者が多いと言われているドライアイ。
ドライアイとアレルギー性結膜炎は似たような症状が出るが、両者は互いに「負の相互作用」がある。すなわち、ドライアイがアレルギー性結膜炎を悪化させ、アレルギー性結膜炎がドライアイを悪化させる。どちらにも該当するという人は注意が必要だろう。
過度の洗眼・点眼は危険
過度の目洗いは、目を閉じた状態からパッと目を開いた際に目元に現れる「涙の膜」