「eコマース革命」発表から1年余、ヤフーが描くEコマースの今後
Yahoo!ショッピング開始当初は、クレジットカードでの決済が20%程度でしたが、今では60~70%。カード決済への抵抗もなくなってきています。そうした状況の中で、ヤフーがどうあるべきかを踏まえて行ったのが、『eコマース革命』でした」
2013年10月、「eコマース革命」と銘打って、Yahoo!ショッピングへの出店料、ロイヤリティなどを無料にすると発表してから、約1年と4ヶ月。昨年には個人出店の受付も開始し、ストア数は1万5,000から24万店以上に、商品点数も1.4億まで激増した。
「『ヤフーに行けば世の中のすべての商品がある』という世界をつくれば、そこには人が集まり、流通が生まれ、市場もビジネスもどんどん拡大していく…今はその最初の段階、つまりストア数・商品数を増やして、地固めをしている状況です。統計の取り方にもよりますが、小売市場は130兆円あると言われています。オンラインでの取り扱いはそのわずか5%にすぎません。伸び代はまだまだあります」
売上アップのためにシステム面で注力しているのが、ユーザーの閲覧履歴や購入履歴に基づいて商品を提案するレコメンド機能や、リターゲティング広告の精度向上だという。