「eコマース革命」発表から1年余、ヤフーが描くEコマースの今後
Eコマースを"つまらないもの"にしないためには、デバイス画面を通してのやりとりの中に、なにがしかの温かみをプラスしていくことが必要になるのではないかと思います」
Yahoo!ショッピングに登録しているストアでも、売上の好調なところに共通するのは、テンプレートによる対応をするのではなく、購入してくれた人のことを想像し、使用方法の説明や使い心地の確認など、丁寧にコミュニケーションをとっていることだという。また、以前、売り手と買い手がチャットできるシステムのトライアルを行ったところ、コンバージョンが高まるということも分かったという。
「デジタルでのやりとりの中にも、"血の通った"コミュニケーションをとっていくことは重要になっていくでしょう」
実店舗で顧客が体験すること、感じることを、デバイスを通していかに再現できるか、感じてもらえるかというのも、Eコマースが発展する重要な要素なのかもしれない。2月に行われるセミナーの基調講演では、日本市場が今後、どのように変化していくか、ヤフーがそれにどう対応し、Eコマースの活性化を図ろうとしているかなどが、畑中氏から具体的に語られる予定となっている。既に大きなビジネスを展開している企業にとっても、これからEコマースの拡充に踏み出そうとしている企業にとっても、大いに参考にできるものとなるはずだ。