くらし情報『金星探査機「あかつき」は12月7日に再投入 - 2年以上の科学観測でエクストラサクセスも』

2015年2月10日 17:45

金星探査機「あかつき」は12月7日に再投入 - 2年以上の科学観測でエクストラサクセスも

このうち、近距離での観測はほぼ同等の内容を実施できると見られているが、問題は遠距離での観測だ。ただ、分解能が低くなるというデメリットがある反面、より長期のグローバル観測が行えるというメリットもある。

新軌道での観測について、今村剛・あかつきプロジェクトサイエンティストは「4年前の時点では、赤道周回軌道か極軌道かという選択肢があった。しかし、赤道周回でないと、長時間連続的な気象データを得るという目的は絶対に果たせない。この条件が満たされた時点で展望が開けた」と述べる。

金星からの距離が遠くなることで「より頭を使う必要が出てきた」(同)ものの、遠距離での長期間観測と近距離での高分解能観測を連携させるなどして、「やろうとしていた観測の大部分はリカバーできるのではないか」との見通しを示した。

なお観測機器の状態であるが、現時点では確認できていない。確認のために電源を入れれば温度が上がってしまう。
データを地球に送るため、ハイゲインアンテナを地球に向けると、太陽側になった部分の温度が上がってしまう。それで壊れてしまっては本末転倒なので、観測機器のチェックは金星到着後に実施する予定だ。

ただ観測機器については、「悲観する材料はあまりない」

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