民間月面探査チーム「ハクト」が計画を発表 - 2016年後半にFalcon 9で打ち上げへ
これだけの費用を1社で出せるところはそう多くはないので、相乗りという形でシェアし、1件あたりのコストを下げるしかない。
Griffinはそのためのプラットフォームとして考えられており、ローバーのほか、人工衛星や観測装置など、様々な物の搭載が可能。顧客の1社としては、すでに大塚製薬の名前が明らかになっており、同社は特製のポカリスエット缶を搭載する計画だ。
Astroboticにとって、GLXPはその"第1便"であるわけだ。「民間が参入することで、このような活動が持続する。フライトの回数が増えれば、月面という"新大陸"がもっとオープンなものになるだろう」(Thornton氏)
なお、Griffinへの搭載が決まったのは今のところハクトだけだが、Thornton氏によれば、GLXP参加チーム(現在18チーム)の「半数以上と話をしている」とのことで、最終的に、搭載するローバーは「もっと増える」と見ている。全部のローバーを降ろしてからヨーイドンでスタートするそうで、「F1レースのようになるよ」(同)
○着陸地点はLacus Mortis!
今回の発表で、相乗り相手がAstroboticであることが明らかになったわけだが、もう1つの注目ポイントは、着陸予定地が公表されたことだ。