2015年2月26日 17:30
黒髪と太眉が流行の兆し - 社会経済との関係性を考察
数年間から、黒髪が流行しています。そして最近では、太眉が流行の兆しを見せています。ブリーチやカラーリングで茶色くした"茶髪"は、1990年代後半に流行し始めました。ちょうど同じ頃、細い眉もはやり出しています。茶髪と細眉の流行が同じ時期、そして黒髪と太眉のリバイバルも同じ時期。これって、何かの偶然でしょうか。
○景気と女性の髪型、メイクの関係
ファッションの流行には、周期があります。いわゆる、「リバイバル=再評価」です。
しかし、このリバイバルは規則的に5年、10年という周期で訪れるわけではありません。そこには必ず、社会の影響が存在します。つまり、社会の変化がファッションを生み出すわけですが、時代ごとに存在するある要因が共通して存在することによって、リバイバルが起こるのです。では、その要因とは何か。それは、社会経済のあり方と女性の社会的地位の問題です。
1980年代から90年代にかけての経済を振り返ると、1985年のプラザ合意によって急激な円高となり、内需振興策がとられます。その結果、1980年代の実質経済成長率は年率4.4%。いわゆるバブルを引き起こすきっかけとなりました。
それが1990 年代に入ると、バブル崩壊となり、長きに渡って日本経済は低迷することとなります。