くらし情報『なぜベンチャー企業がGreen500で2位となるスパコンを開発できたのか? - 開発を担当したPEZYの齊藤社長が開発の内幕を披露』

2015年2月27日 11:35

なぜベンチャー企業がGreen500で2位となるスパコンを開発できたのか? - 開発を担当したPEZYの齊藤社長が開発の内幕を披露

小さな体積に発熱の大きなLSIを多数詰め込むには、液冷が不可欠という認識から、当初は市販品の液冷装置を検討したが、適当なものがないことから、フッ化炭素を使う浸漬液冷層を自前で開発するという方針に変更し、ExaScaler社を創立して開発を行ったという。

そして、液冷のExaScaler 1を開発し、LINPACKで178.1TFlopsを達成して2014年11月のTop500で369位、性能/電力では4.95GFlops/Wを実現してGreen500では堂々の2位を獲得したことは既報の通りである。

しかし、その道のりは容易ではなかった。2010年6月のLittle Green 500(Littleが付くのは、Top500にはランクインしないが、18カ月前のTop500に入る性能)で1位、2010年11月のGreen500では2位を獲得したGRAPE-DRを開発した牧野淳一郎氏(現在は理研AICS)と東京大学の平木敬 教授のグループからの大きな支援があり、加えて設置サイトであるKEK計算科学センターの理解と協力があって、これがTop500入り、Green500 2位に大きな力となったという。

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