くらし情報『なぜベンチャー企業がGreen500で2位となるスパコンを開発できたのか? - 開発を担当したPEZYの齊藤社長が開発の内幕を披露』

2015年2月27日 11:35

なぜベンチャー企業がGreen500で2位となるスパコンを開発できたのか? - 開発を担当したPEZYの齊藤社長が開発の内幕を披露

特に牧野グループの似鳥氏は実際のHPLコードの最適化にも参加戴いて、Flops値の押上げに大きく貢献して戴いたと、齊藤社長は述べている。

PEZY-SCのES(Engineering Sample)が出来たのは、2014年8月12日である。1024コアの大規模チップのデバグと立ち上げを1カ月で完了し、LINPACK性能のチューニングを開始したのは9月の中ごろで、10月31日のTop500への応募データの締め切りまで1カ月半しか残っていない。

また、4冷却槽を使う睡蓮システムは、PEZYが経験したことのない物量であり、一部の部品が入手できず、八方手を尽くして、部品をかき集めたり、製造を急いでもらったりした。資材の調達、液浸槽、冷却装置、プリント基板製造、アセンブリを担当して戴いた各社からも献身的な協力が得られたことが成功の大きな要素である。

実に、睡蓮のフルシステムのハードウェアが揃ったのは、Top500の締め切りのわずか数日前であったという。ここでハードウェアが揃わなかったり、動作しない部分があったりすればTop500には応募できない。また、性能が出ないと、応募はできてもTop500に入れないということになってしまう。

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