くらし情報『なぜベンチャー企業がGreen500で2位となるスパコンを開発できたのか? - 開発を担当したPEZYの齊藤社長が開発の内幕を披露』

2015年2月27日 11:35

なぜベンチャー企業がGreen500で2位となるスパコンを開発できたのか? - 開発を担当したPEZYの齊藤社長が開発の内幕を披露

製のTSVを使って積層したDDR3メモリが使われたが、次世代の「PEZY-SC2に」は、このUltraMemoryの超広帯域DRAMを使う計画である。

PEZYは、突然、彗星のように現れたという印象であるが、実は齊藤社長、米国でTeraReconというCTやMRIの医療用画像処理装置を開発、製造する会社を立ち上げ、1997年から2008年までの11年間に11種の画像処理用のプロセサを開発したという実績を持っている。TeraRecon社の画像処理装置は全米の主要病院の過半数で採用された実績があるという。

齊藤社長は、その後、開発の拠点を日本に移し、2010年にPEZY Computingを立ち上げた。PEZYが開発するプロセサは、画像処理などのアプリケーション向けの高並列のプロセサであり、シングルスレッドを高速に実行するXeonなどのプロセサとは異なり、ある意味、GPUに近いプロセサである。このため、次の図に見られるように、産業用の画像処理や信号処理、スパコンのアクセラレータとしての高並列処理、医療用の画像処理などを主要な用途として想定している。2010年にPEZY Computingを創業し、最初に開発したのが、2012年に完成した512コアのPEZY-1である。

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