桜の撮り方 2015、咲きはじめはマクロやボケ味を活かして - キヤノン「PowerShot G7 X」で実践
そんな工夫のひとつが「ボケ」のコントロールだ。PowerShot G7 Xは、ワイド側でF1.8、テレ側でF2.8というレンズ開放値の明るさが持ち味のひとつ。焦点距離や撮影距離が同じである場合、開放値は明るければ明るいほど(絞りのF値が小さいほど)、ピントを合わせた部分の前後がボケやすくなる。つまり、絞り優先AEモードやマニュアル露出モードを選び、絞り値を小さくセットすることで、ボケを生かした写真が撮れるというわけだ。
上のカットは、ズームをテレ端(望遠端)にして、絞りを開放値のF2.8で撮影したもの。背後の桜を美しいボケとして表現できた。なお、こうした明るい屋外で絞り開放値を利用する際は、PowerShot G7 Xに内蔵された「NDフィルター機能」をオンにすること。光量を抑えることで露出オーバーになるのを防ぐ機能だ。
もちろん、常に何もかもぼかしたほうがいい、と言うつもりはない。被写体によっては、くっきりと写したほうが映えることもある。下の写真は、F11まで絞り込み、背景の枝の様子がわかるように写したケースだ。PowerShot G7 Xでは、レンズの周りにあるコントローラーリングを回転することで絞り値を素早く調整できるのが便利。