IPAの今月の呼びかけ(3月) - セキュリティに対する脅威について正しい認識と対策を
そういった環境からも、注視されているのだろう。倫理に対する意識調査では、悪意ある内容の投稿経験について、前回調査と比較してPCユーザーでは4.2ポイント減少したが、スマートフォンユーザーでは3.4ポイント増加している。つまり、
・悪意ある投稿をするスマートフォンユーザーが増加。倫理意識の低下傾向が見られる
とIPAでは分析する。その理由であるが、図3の通りである。
少ないながら、仕返しやあえて炎上させたくてという理由をあげているユーザーもいる。さらに、投稿後の感情を聞いたところ、後悔や反省を感じる割合は少なく、「気が済んだ、すっとした」が31.9%と最も多いものとなった(図4)。
それに続くのが、「何も感じない」であることも注目すべきであろう。
スマートフォンでは、ネット上のトラブルが発生する可能性が高くなっているといえるだろう。IPAでは、一度書き込んだ投稿は削除できない。一時的な感情による行動は慎むべきと注意喚起している。
○ウイルス感染などへの対策
今回の調査結果から、ウイルス感染対策の基本となるOS、アプリケーションのセキュリティアップデートやセキュリティ対策ソフトを導入を行っていないユーザーが、約30%存在している。