IPAの今月の呼びかけ(3月) - セキュリティに対する脅威について正しい認識と対策を
IPAの安心相談窓口に寄せられるウイルス感染や不正アクセスに関する被害でも、基本的な対策ができていれば被害に遭わずにすんだと考えられるケースは多くあり、実態に即した数値とIPAでは分析する。
具体的に、JavaやFlash Playerなどのセキュリティアップデートを行っていない理由をたずねたところ、アップデートの方法がわからないことを理由にあげたユーザーが約10%(被害経験あり14.1%、被害経験なし8.1%)となった。IPAでは、PCにインストールされているアプリケーションが最新状態であるか、アップデート方法も確認できるツール「MyJVNバージョンチェッカ」を提供する。これを活用し、つねに最新の状態に保つようにすべきと、IPAでは推奨している。
○故障、紛失、盗難への対策
調査では、PCのデータのバックアップを取っている人は約48%(被害経験あり57.1%、被害経験なし41.9%)にすぎなかった。故障、紛失、盗難といった万が一の事態に対し、データバックアップは非常に有効な対策となる。また、最近、報告が増加傾向にある暗号型のランサムウェアなどにも有効である。
また、スマートフォンの画面ロック機能を使っているユーザーは22.9%で、8割弱の人が画面ロックを設定していなかった。