広告制作からSNS利用まで、仕事で写真を"正しく"使うための著作権セミナー - ゲッティ
と問いかけ、聴講者からは「素材集」や「ストックフォト」、「メーカーから支給される」、「無料の素材サイト」などの回答が挙がった。
今井氏は、「インターネットで入手」、「自分で撮影」、「プロに撮影を依頼」、「支給される/既に持っている」、「有料ストックフォトから購入」という5つの入手方法を例に、それぞれの「著作権」や「被写体の権利」、「コスト」、「写真の質」、そして「入手時間」のバランスをわかりやすくまとめたグラフを示した。
最初の「インターネットで入手」については、ブログの記事やまとめサイトなどで見つけた画像を右クリックで保存したり、SNSや画像共有サイト、無料素材サイトなどから入手する方法のことだ。無料かつ手軽なので「コスト」や「入手時間」については最高点であるが、写真の出所(著作権の所在)がわからないものが多いため、「著作権」や「被写体の権利」については最低点となり、バランスの悪さが際立つグラフとなった。
ちなみに、無料素材サイトで配布されている写真には、使用条件として「非商用利用に限る」と書かれている場合がある。この「商用利用」の意味は多義的だが、ゲッティ イメージズでは、同社が提供する写真については、クライアントのプロモーション用途で使用する場合はもちろんのこと、社内でのプレゼンテーションやイメージボードなど内々での使用を含め、報道目的以外の用途すべてを商用利用とみなすとしている。