市川猿之助『藪原検校』に三宅健、松雪泰子ら出演「新境地」「大変光栄」
ほかにも高橋洋、佐藤誓、宮地雅子、松永玲子、みのすけほか、舞台・ドラマ・映画と様々なジャンルで活躍する俳優陣が、それぞれ一人複数役で江戸の人物たちを演じ分けていく。
公演はPARCO劇場にて2021年2月10日~3月7日。
○杉原邦生 コメント
都合の悪い歴史や事実がうやむやにされ、汚いものが排除される一方、見せかけの新しさとクリーンさで豊かな国家/都市をアピールする。そんな現代社会では、僕たち皆が〈盲人〉扱いされているように錯覚することがあります。何も見なくていい、分からなくていい、黙っていろ。そう言われている気がしてくるのです。
井上ひさしさんの『藪原検校』は「盲人」たちの物語です。ひとりの座頭が社会の逆風に抗い、貪欲に、手段を選ばず金・地位・権力を手に入れていく。
僕には、この座頭がただの悪人とはどうしても思えません。見えない瞳の奥に、深い憤り、苦悩、孤独と哀しみ、そして未来への切なる希望を見てしまうからです。その希望は、すべての「盲人」の希望でもあるように思います。
素晴らしいキャスト、スタッフの皆さんとともに、サイコーにエネルギッシュな『藪原検校』をお届けしたいと思っています!
○市川猿之助 コメント
PARCO劇場オープニング・シリーズの一作に出演させていただくことになり、非常に光栄です。