「被災地の成功モデルを活かしてほしい」 - 東日本大震災から4年、ヤフーの被災地の"伝え方"
ただ、重要な事は『悩む前に、現地の生産者とコミュニケーションをとり、生産者が作った作物、とってきた魚をどう売ればいいか』ということ。短期的にいっぱい売れれば良いというものでもないので、生産者と密にコミュニケーションを取ることが重要な要素なのです」
ヤフーは、1人(正確には1ブラウザ)が「3.11」と検索するたびに同社が10円を寄付する「Search for 3.11」を昨年行った。今年も同じ取り組みを継続するが、ここにも"ジレンマ"がかいま見える。
「毎年同じことをやっていても仕方がないと思うんです。ですので、2013年、2014年とトップページを大々的に変更してきましたが、『面を使って大々的にやればそれでいいのか』という思いもあり、今回は『Search for 3.11』をメインコンテンツとして、トップページはあえて控え目にしています。
もちろん、トップページで大々的にやることで現地の農産物や海産物がたくさん売れるということもあるかもしれません。その一方で『売れなかった』ということもあると思います。ただ、求められるところはそこではないと思うんです。
だから、演出を変えて、地道な形でも長く続けていくという気持ちで変更しました」