「マンガを小馬鹿にする壁ドン上司」を演じたのは、誰よりもマンガを愛する人間だった
――「Renta!」CMの撮影では、「“壁ドン”上司」という設定ですが、村上さんは実際に“壁ドン”したことってありますか?
村上さん
ないですねぇ。どんな状況であってもああいった行動はとらないと思います(笑)。
○あのシーンはアドリブから生まれた
――CM撮影で印象に残ったことは?
村上さん
実はこのCMって、監督からは「勝手にガンガン盛り上がって好きにやってくれ」という指示があっただけで、決まったセリフってないんですよ。
だから自分なりに「こんなことをやったら絶対に相手は引くだろう」ということを考えながら、いろいろなアドリブを放たせてもらいました。
それこそ「女性をムカつかせる」「マンガ好きを怒らせる」というつもりで演技に臨み、最終的にOKが出たのがあの“壁ドン”なんですよ。――「マンガ好きを怒らせる」というのは面白いですね
村上さん
これほどマンガ愛の強い人間が、世のマンガ好きを敵に回すというのは、ある意味で役者としての“腕の見せどころ”。
結果として、視聴者の方から「あの上司ムカツク!」という声を多数いただいたことで、役者としての目論見は成功だったと言えます(笑)。
何よりも自分自身がマンガ好きの心理を解っているので、「こんな事やられたらイヤだろう」