くらし情報『放医研、放射性セシウムを可視化する「特性X線カメラ」の開発に成功』

放医研、放射性セシウムを可視化する「特性X線カメラ」の開発に成功

と密封線源が与える線量(0.05μSv/h)はほぼ同じ大きさだ。画像5は特性X線カメラの操作パネルを示したもので、左上の屋内風景が前述した条件において5秒間露光したものだ。この条件下では5秒前後で密封線源の方向が探知可能であることが示されている。カメラの使いやすさを考慮して、タブレットPCのタッチパネルから特性X線カメラを操作できるソフトウェアの開発も進められているという。タッチパネル上から、カメラ撮影と保存、放射性物質の分布状況の確認、X線エネルギー情報を確認することが可能だ。

これまでの性能評価から現地の居住制限区域(空間線量率3.8-9.5μSv/h)において、直径1.5mにわたり周囲よりも10倍の放射性セシウムが蓄積している場所を、特性X線カメラは3mの距離から10分以内に計測が可能と予測されている。従って、ホットスポットを除染する際の前後で効果の確認に使用すれば有用であると考えられるという。

例えば、放医研が開発に携わった高速ホットスポットモニタ「R-eye」によりホットスポットを探索し、特性X線カメラによりホットスポットの可視化と除染後の確認を行うことができると期待されるとした。

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