オフショア開発 - リクルートテクノロジーズが12年越しのチャレンジで得たその極意
しかし2012年頃になると、国内が不景気に陥る中、いかにしてコスト競争力のあるサービスを作るかという発想から、社内でもコストダウンを実現する手段が必要となっていました。そんな中、「オフショアにチャレンジしてみたい」という若いメンバーが現れたため、試験的にやってみようと考えたのが、オフショア開発に再チャレンジしたきっかけです。
――12年ぶりの再挑戦の結果、どのようなものが見えてきたのでしょうか?
初めはすべて、手探りな状態でのスタートでした。最初は数十人月規模の小さなプロジェクトから試してみて、続いてもう少し大きなプロジェクトをやってみて…。少しずつ失敗を積み重ねながら試行錯誤を重ねた結果、徐々に勝ちパターンが見えてきました。
例えば、結局オフショア開発であろうが国内開発であろうが、重要となるポイントは一緒でした。きちんと開発者に対して要求を伝えられているか? コミュニケーションできているか? というポイントが極めて大事なのです。きちんと伝えるためには、事前の明確な要件定義が必要。
その点は国内開発においても同様です。
こうしたポイントを押さえられていれば、現地の人員単価が安い分、現地に我々のメンバーを多く送り込んでも、パートナー企業と国内で開発していた時以上にコストダウンが可能となります。