オフショア開発 - リクルートテクノロジーズが12年越しのチャレンジで得たその極意
その結果、むしろオフショアの方が開発スピードを今まで以上に上げたり、品質管理を徹底したりすることが可能であるとわかり、良い循環が回り出すようになりました。
また、メンバー育成という点でも大きな効果が見込めることがわかってきました。リクルートの大きなサービスの開発を担う責任と向き合うことで、若いメンバーでもすごく育つ…言語が通じない相手でも、自らの頑張る姿を通して、意欲や想いが伝わり、チームとして一丸となって開発を推進することができる。軸さえつくれば育つモデルができるのではないのかと今は考えています。
○現地で一緒に取り組む、伴走型開発モデル―重視すべきは開発への意欲
――国内とのコミュニケーションはどのような手法を使われていますか?
現在は、日本国内で要件定義を行った後、開発工程時に現地入りするという「伴走型モデル」を採用しています。開発時は、国内の日本人と、現地の日本人を、テレビ会議で結ぶサンドイッチ構造のコミュニケーションを行っています。
例えば、常設のテレビ会議システムは24時間つながっており、国内の別の支社よりも近い感覚です。だいたい3カ月に一度、本人と会っていれば、業務の要件だけはテレビ会議だけでまったく問題ありません。