くらし情報『オフショア開発 - リクルートテクノロジーズが12年越しのチャレンジで得たその極意』

オフショア開発 - リクルートテクノロジーズが12年越しのチャレンジで得たその極意

それがオフショア開発の秘訣

――トラブルは発生しませんでしたか?

最初に一般的なオフショア開発の問題点について仮説を立てました。例えば、開発や製造だけ実施すると要件が伝わりづらいとか、プレイヤーが増えすぎると伝言ゲーム状態になってしまい効果が出にくいとか…。それに対して、例えば基本設計から一緒にやろう、ブリッジSEを置かずに現地に行こう、通訳なしで全員英語でしゃべろうとか、全部裏返しでやってみました。

しかし実際に実施していく中で、設計から携わってもらっても、要求の背景が伝えきれずテストがしきれない、現地入りした社員と国内との連携が希薄になる、英語力が開発のボトルネックになってしまう、というよう問題も発生してきました。そこで、要件定義からの全工程を一緒に行ったり、常設型テレビシステムを導入したり、文書のみ英語にして会話には通訳を置いたり…というような改善を行ってきたのです。

「うまくいかない可能性も十分にあるが、改善していくことが大切だ」というのがこのモデルの
宿命であり、醍醐味だと思っています。改善していくプロセスを続けることで良くなってきているのも事実ですし、オフショア開発で得たやり方を日本に逆輸入することもできるようになるなど、開発モデルとしてもかなり磨かれてきました。

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