くらし情報『Superfish事件を振り返る - 阿久津良和のWindows Weekly Report』

Superfish事件を振り返る - 阿久津良和のWindows Weekly Report

上図はMicrosoftの公式ブログに掲載されたものだが、「a」は一般的なSSL/TLSによるセキュア通信としてオンラインバンキングとの通信が安全であることを示している。「b」はSuperfishがルートCA(Certificate Authority: 認証局)で検証されていない状態を示し、オンラインバンキングへは接続できないため、Webブラウザーなどはエラー表示となる具合だ。

そして「c」はSuperfishが通信を乗っ取ってWebサーバーのドメインネームとして証明書を偽造し、これを信頼するような動作を行う。その結果、生成する秘密鍵(プライベートキー)はユニークではなく同一のため、秘密鍵を入手した中間者攻撃を狙うアタッカーは、あらゆる通信を盗み取って改ざん可能となる。

詳細な説明は省いたものの、本件がどれだけ問題だったのかご理解頂けるだろう。さらにルート証明書を悪用した例として、任意のソフトウェアを実行させることも可能だと、MMPC(Microsoft Malware Protection Center)のGeoff McDonald氏は記事で述べている。本来であればUAC(ユーザーアカウント認証)
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